みずのっぽい構築を組む上で大切なことは切り返し。サイクルについては長々とツイートしたので貼っておく。中間択と中間択の裏切りを感覚で処理しない構築が強いサイクルと思っている。

そして、サイクルの始点を作るためには初手に撃ち合える必要がある。しかしながら、メガシンカルールは始点が非常に重い。メガはメガに行動保証を持たない。任意のメガは何かのメガに圧倒的な不利を取る。それを誤魔化すためのアイテムを持てないため数値をずらして対面を誤魔化したいが、ダブルバトルは隣がいるため成立しない。よってこちらも隣を使うことで対面を誤魔化すことになるのだけれど、それを安易にS操作でやってしまうと強い期間が有限的な構築になってしまう。
今作はスイープ適性のあるポケモンは固有性の高い性能をしている。主にイダイトウとドドゲザンの話をしているけれども、不一致抜群1被弾までは耐えてしまう耐久値が相手の素早さの価値を落とし、1回までの行動しか許さない対面性能を持っているためサイクルで役割を残すことも難しい。これは切り返しの難しさと同時にS操作を裏に控えることが裏目になりやすいことを示していて、スイッチトリルのような構築は実現されにくい。そしてこれこそが安易なS操作が有限的という考えに戻ってくる理由になっていて、立ち回りによってS操作のタイミングを変えて終盤に残す価値が低く初動の動きが固定化されやすいから。その結果として強いことがバレた初手の組み合わせはいずれも出し負けを誤魔化すことができず、初手エルフのまもるなど最序盤で択を当てる以外に期待値のいい行動が存在しなくなっている。

それに対する僕らサイクル側は相手の処理した順番によって構築の仕組みを変えるところにあると思っていた。差し込みできる対面位置、つまりはサーフゴーが落とされたらサイクルを諦めて対面以降するというサイクル構築。これはガチカイサーフの考え方で、初手からサーフゴーが落とされているならば撃ち合い性能が高いカイリューガチグマが1回攻撃を通した上で元気な状態だから、クッション位置のガオガエンを対面として解釈するば対面構築に認知を変更できるというもの。このためには元気な対面位置には撃ち合い範囲を広げるために先制技が必要だからしんそくしんくうはになるし、クッション位置には対面性能が必要となるから後発バレルにはならなくなる。
これを前提に組んだmaの1被弾許容フラエッテはまあ弱かった。フラエッテは対面性能を持つ相手と持てない相手が極端に分かれており、それをメガでやってしまうと役割の変更では解釈し切れない対戦ばかりとなり、サイクル構築の始点としては行動が安定しにくい。あのときはフラエッテ+クッションでフラエッテが落ちたときは積み構築に変化させるという目的でりゅうのまいカイリューと組んでいた。それが積み構築として成立しているならサイクルor積みとして確率的な初手分岐を主張できるけれどもカイリューの抜き性能がないんだからサイクルにしかなれず、サイクル負けする立ち回りのすべてが択になってしまうので2400までしか行けなかった。
◯
今作の切り返しはスカーフイダイトウを潰す手段が必要であり、それをスカーフアタッカーで実現しても数値不足かつ一貫性のない打点になってしまう。火力に特化したらクッションとして1被弾もできないし、ある程度範囲的な撃ち合い性能を求めるとそもそもイダイトウが落とせない。それで手詰まりになり、多くの場合にドドゲザンの不意打ちや数的有利での逃げ切りで解決としているように感じられている。そこから抜け出してこそみずのっぽい構築になれるのにと思いついたのがスカーフこごえるかぜ。イダイトウ相手に一貫性を求めるから数値不足になる。イダイトウを落とす位置が任意のポケモンに変えてしまえば構築全体の対面性能が底上げされるはず。
具体的にはこごえるかぜ+たつじんかみなりパンチor一致シャドーボールで縛ることを目指せばよくなるので、中盤のガオガエンがウェーブタックルに落とされることはケアしなくてよくなる。最初に記載されていた中間択と中間択の裏切り。
そして、イダイトウやドドゲザンはスイープの役割しか担えないポケモンではないので対面リレーによる処理をスカーフ位置は取れないといけないと自然に結びつく。不意打ちやアクアジェットに耐性を持っておく必要があり、アシレーヌならその条件を満たした上で対面リレーとしてムーンフォースを選択できる。イダイトウにもドドゲザンにもガブリアスにも通る上、ガオガエンのようなクッション差し込みで腐らないので対面リレーに参加可能。
と思っていたけれども、知っていた通り素早さを負けているのがあまりにもつらすぎる。150までは威嚇を入れたら耐えるのだけれど、威嚇を入れてもガオガエンがウェーブタックルを受け切れないのだから意味がない。
◯
みたいなところから、スカーフでの切り返しは無理となっている。スカーフはスイープにしかなれなくて、それは切り返しではない。
数的有利の対面処理ではない切り返しを実現するには、素早いポケモンに対面行動を持たせることでしかないと思うようになった。そのポケモンの対面性能を拡張できるかもしれないとでんきだまマスカーニャを入れていたという流れになる。こごえるかぜをスカーフを持たずに実現する。スイープスカーフには不意打ちを叩き込めば問題ない。実際はまもれなくて全く選出ができなかったものの、現状では素早いポケモンに担わせた対面処理の裏目を隣で消せる組み合わせが切り返しになり得る最後の手段のように思えている。サイクルの得意分野は型判別なのだから。
ちなみに、サイクル主体な構築でも数的有利の対面処理は有効に働くのは経験している。というかそれができているからエンブオーでもぎりぎり勝てていた。これでしか勝てないなら正しくない構築の組み方であり、とはいえ選択肢として持っておけるなら強いかもといったところ。