えすぶい その3

マリルリニンフィア


よくある負けパターンがサザンがテラスを切った後にマスカーニャが一貫すること。マスカーニャのようなパーティを選ばないポケモンに弱いとあらゆる相手に選出が安定しないのでみずタイプを採用する理由は低いと考える。

もう一つの観点が勝率が上がり切らない理由。低命中による負けは無視しない方がよく、全体技少ないとまもるに安定しないと仮定。このルールでまともに使える全体技はサーフゴーとニンフィア、少し火力が落ちる位置だとドラパルトやガブリアスバンギラス、変わった組み方だとばくおんぱたちも候補になる。

勝率が上がり切らない理由にはさらに別の理由も浮かんでいて、テラス変化で無効にされると勝率はちゃんと落ちるということ。こういう負け方は事前に減らしておいた方がいいとモロバレルのキノコのほうしをくさ変化で防がれ続けて思い始める。最初の想定では無効にするために弱いタイプに変化をさせているから問題ないと思っていたものの、せっかくバレルがテラスを切って居座ったのに眠らせなかったらパーティパワーが落ちるだけであった。実際に防がれて負けている対戦がとても多くなってきている。他のポケモンがテラスを切れないからこそ、テラスの無駄遣いは重くみた方がいい。

これはドラパルトに対するフェアリーテラス、ガブリアスに対するひこうテラスも全く同じ話が言えると考える。よって、勝率を少しでも上げるには無効変化を最初から踏まないように組んでおいた方がいい。

よって、最も相方を選ばず命中安定で無効がないのはニンフィアなのでニンフィアを採用。マリルリとタイプも似ているので立ち回りに大きく差が生まれないのも利点だと考えた。実際に使ってみると命中安定と無効がない2点が強いという想定通りの結果となってくれて、9thではこの2点を重くみるべきという考え方が正しいと思うようになる。


ニンフィアが優れてる点はテラス変化が任意というところにもある。このゲームは初手からテラスを切ってしまうと相手はそれに合わせてテラス位置を選ぶことができてしまう。例えばほのおサザンを確認してからみずテラバーストを放つことがこちらの視点で見えにくく、サザンを動かさないことによる積みや交代のリスクを軽減するために動かしてしまうと倒されて、最終的にラス1同士の相性勝負となりやすくどの道を選んでもリスクが軽減できていない。結局、ほのお変化の弱点はバレルで吸えるという想定から離れた行動になっていた。

その点、ニンフィアは攻撃面でテラスを必要としていないので能動的にテラスを切る必要がない。そうすることで相手のポケモンを確認する時間が取れて、相手の裏まで想定したテラスを切れて安定する。攻撃のためにテラスを使うのもいいが、攻撃はベースのタイプ、防御はテラスタイプで担うことでテラスタイミングを自由に操作できるようになる。役割破壊のテラバーストは弱くないと考えているので、軸になる攻撃技をテラス変化で取るポケモンが弱いというのが大事なところ。一見強そうに見えるカイリューが減っていったのはきっとこういうところなのだと思う。

ダイマックスを初手に切る切らないの話と一緒で答えはないと思うが、現時点の僕は攻撃はベースのタイプで行うのが最も安定すると思っている。