役割破壊されにくい受けポケモンはプレミを作れない

テッカグヤナットレイのおはなし


めざ炎とかの役割破壊技を持っていないみずタイプはナットレイに居座れません。役割破壊をしないなら、一部の対面構築を除いて他に倒せるポケモンを選出するのが基本だからです。勝手にサイクルが開始します。

居座る行動に無理のある相手ならば、そのポケモンに対して有利なポケモンを投げることができます。

ここで役割破壊技の所持を確認できる可能性があります。役割破壊技は一致技と違い、撃つ対象が明確に決まっているのでどこかで押さないと採用理由がなくなります。

サイクルをしながら役割破壊技の有無は隠すことができるので、上手い人は役割破壊技を通すのが上手いということにもなりそうです。逆に、切るタイミングが下手だと相手にほぼダメージが入らない状況で所持を確認されてしまいます。

ナットレイは相手のプレミの発生回数が多くなるポケモンです。ゲッコウガカプ・レヒレは役割破壊技がないなら引きますし、あるなら撃ってしまう可能性があるのでこちらは交代が有利に働きやすく、このサイクルを数回することで相手の型を決め撃ちやすくなり先の展開が見やすくなります。

テッカグヤはどうでしょうか。タイプ的には役割破壊の対象になりやすい炎を被弾してしまうので、他のポケモン用の役割破壊技が中途半端に通ってしまい押される選択肢はありそうです。
ゲッコウガのめざ炎はテッカグヤに対して60×1.5×2の180。なみのりは90×1.5の135ですから、押した方が基本的には得をします。ですが、役割破壊をし切れないので押す必要があるとは言えません。

テッカグヤは役割破壊技を撃たれなくても所持の有無が確認しにくいポケモンです。ナットレイのような役割破壊されやすいポケモンですら上手い人は役割破壊技を切るタイミングが上手く分かりにくいときが多いのに、役割破壊されにくいポケモンは同時にこちらも引き先を作りにくいせいでどのような相手でも行動によるプレミが発生しにくくなります。

強い相手だけを想定するゲームではなくなりつつあるので、いろんな人を想定してプレミの発生位置を作れるポケモンは強そうです。


マイナーポケモンの受けポケモンが弱いのも同じ理由です。別のポケモンへの4倍狙いの役割破壊に巻き込まれて2倍を被弾したとき貧弱な数値につけ込まれる可能性もあれば、そもそもこちらの裏を考えたとき一致技で押す方がリスクが少ない判断される可能性もあります。

相手の行動をオカルトで読まないといけない場面が多発するから両対応になりにくい。
居座れば微不利、引くと一致打点がそのまま貫通する危険があるのがテッカグヤというポケモンだと感じています。やどりぎのたねは役割破壊の有無に関わらない対面操作をできる変な技。

今回は関係ないですが、テッカグヤは対面を合わせてもサイクル復帰ができないとか、いろいろ思うところはあります。